人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


狩猟師 ギィ

[棘へと指腹で触れた。
握り締めると、薔薇よりも黒い緋色が滴り落ちる。]

 私は――… 正直に言おう。
 リエヴルが何を考えているのか解らない、
 その一番のきっかけがディークの存在、だった。
 リエヴルがディークに利用されているのでは、と…
 ブランらしさを感じる者からの消去法もあったが…
 ディークへ、その懸念を感じて票を投じた。

 そして今日の結果を見る限り、ディークはレトへ投じている。
 自分と繋がりの深い、信じたい相手のひとりだったのではないのか?レトは。

 リエヴルとレトは互いに負感情を抱いていたようなので、
 リエヴルのレト票に不審さはない。
 けれど、これはオズワルドの言っていた
 "割と露骨な共闘"にも見える。

[花弁を口腔へ含み、咀嚼した。
毒々しいほどの美しさを持つのに血の味は、一切しなかった。]

(37) 2013/10/05(Sat) 17:53:12

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