[こちらの名を呼ぶ戦友>>32へ、大丈夫と示すように一度笑みを向けた。
しかし食らいついた牙は金剛石により防がれはしたものの、なかなか離される様子はなく。
長引けば石の硬度保つ気力が尽きるかとも思われたが]
レト……!
[重ねがけされる防御陣。
華が瘴気を吸い、炎がそれを焼く。
そこに神将が飛び込み双剣を妖魔の口へ突き入れるが、妖魔が滅されるより早く、その前肢が振るわれる>>33]
…………!
[こちらを薙ぎ払うかのような動きは、ウルズの術により阻まれる。
五行の巡り、全ての力が重なる瞬間を、一度閉じ再び開いた眼で目の当たりにした]