― 魔軍・大本営 ―[ その時、戦場を何かが駆け抜けてきた>>1:548 戦場に似つかわしくない幼い少女だ。 護衛たちが我先にと飛びかかるが、少女は血をちらし、なぜか姿を若くさせながら、 それらを討ち破って行く。 ……テオドールは彼女を知っていた。 ] キアラか。[ だが違った。 宣戦布告と共に、間延びした声で告げられた名は、その母親のものだった。 ]