[そう変わらないタイミングで…背後、カシムの部屋の扉が開かれる。>>36]
…… あれ?
ギィの髪の色、黒じゃなかったのだっけ
[此処へ入隊した時よりもずっと若い姿。
長い金糸を揺らしながら、少年は興味深そうに赤髪の吸血種を見上げる]
…その色の方がよく似合ってるね、ふふ
[艶やかな黒髪よりも、薔薇の花弁のような朱は、獰猛な獣のようにカシムを味わっていた彼に相応しい。カシムの鮮血がこびりついたままのワイングラスと照らし合わせれば…ほら、おんなじ色。]
あなたの髪を食べたら血の味がするのかな?
それとも赤薔薇の味?
[*くすりと微笑んだ*]