人狼物語−薔薇の下国

57 少人数で人狼BBSRP村 ―ミッドサマーの夜―


村娘 パメラ

[未だ可愛らしい寝息を立てて夢を旅するカタリナをしばらく微笑ましげに眺めた後、朝食の準備にとりかかる。
オートミールに数日前カタリナから頂いていたミルクを加え、鍋で煮立てる。砂糖とレーズンを加えた甘めのポリッジ。普段は甘くはしないのだが、カタリナの寝顔を眺めていたら、こっちにしたくなったのだ。

ありふれた日常。嵐が過ぎてまた常なる日々が巡ってくる。
……そうあの悲鳴>>22が響くまでは。

ゲルトの家は遠くないと言っても近所というほどには近くもない。
家に届く悲鳴はそう大きくはなかっただろう。
一瞬だけ手を止めて、悲鳴の方角へ目を向ける。それから未だ眠るカタリナへと視線を落とし、再び朝食をつくりだした。
見に行きたい気持ちはあったけれど、カタリナが起きて女の姿が見えなければ不安にもさせてしまうだろう。
いずれば誰かが来るだろう。その時まで僅かばかりの時間でもこの安穏としたおだやかな時間を留めておきたかった。

来れば、そんな穏やかな日常は脆くも消し飛んでいく。
私はそれを知っていたのだから──]**

(37) 2013/09/17(Tue) 19:31:40

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