[さて、これから如何しようか、と思い始めた頃。
とすん、と胸に何かの衝撃があったのが分かる。
咄嗟に胸に手を当て、広がる甘く疼く様な痛みに、暫く意識が持っていかれる。]
これは、……そうなんだ。
[この甘くて切ない痛みは、何なのかわかる様な分からない様な。
口元に指を当て、暫しの間、その場で立ち尽くす。
ゆるりと瞬きをすれば、取り敢えず行動を起こそう、と思い辺りを見回して。
まず視界に飛び込んだのは、椅子に腰を下ろし、テーブルに身を置いているリカ>>10。]
……リカさん、ココで寝たら風邪引いちゃうよ?
[まだ微睡んでいるのか、完全に眠りに落ちたのか分からないのだけど。
常と変わらぬゆったりとした声で話し掛けながら、毛布を背中に掛けてあけた。
リカに毛布を掛ければ、自分もまた毛布を持ち出して身を包めば、近くの椅子に腰を下ろし、自分も眠りの世界へと旅立とう*]