[未だ邂逅していない二人が船内探索を開始し>>30>>35
スマホの地図を頼りに進むのならば
「図書室」の表示が直ぐ目に付くかもしれないし、気づかないかもしれない。
赤く染まる頬と睨むような眼差しへ
からかってしまった事への詫びのつもりでよしよしと黒髪を撫でた。
「昨日の薬」は二個存在したわけだが――…
どちらが効いたのか、彼は理解しているだろうと注釈は入れず]
ああ、これね。
狼獣人とか、オオカミと呼ばれる獣に関する文献を読んでた。
他にも、色々な獣?ぽいのが存在するみたいだね。
[開いていた本の頁を、彼へと向ける。
其処には「狼獣人の素養を持つ兎」に関する内容が記されており]