おまえは使える。[首元の刃を気にもしない顔で告げる。はらはらしているのは周囲ばかりだ。] あんな煮え切らない皇帝なんか守っていないで、 私と一緒に魔法使い共を斬りに行かないか? 魔法なんてうさんくさい代物も、 それに頼る惰弱な連中も、 まとめてこの世から根絶やしにしてやるんだ。[ちょっと散歩にというほどの軽い誘いだったが、続く言葉には強烈な憎悪と昏い執念が僅かに滲んでいた。**]