─ グラスランド ─
[さて、そんなこんなで諸々準備を済ませてログインした世界。
自分のアバターの見た目は等身も含めてリアルとほぼ変わらない。
設定した時にはリアルばれ防止を考慮してちょっと大人に見えるように、と思ってだったわけだがまさかここまでこのままに成長するとは自分でも思っていなかった。
その内気が向いたら今度は爺くらいにチェンジするかなーと思いつつ、装備の確認に移る。
背中に背負っているのは、ゲームの仕様内での改造を重ねた結果スコープを使用さえすればスナイパーライフルとも遜色無くなったアサルトライフル。
これに合わせた現代寄りの迷彩ジャケットにスコープ機能搭載のスナイパーゴーグル。
魔法充填用のマガジンと、実弾のマガジンの確認まで済ませてから]
お待たせマハト。
今日もたくさん遊ぼうなー。
[虚空に呼びかければ陽炎から現れた大きな狼が嬉し気な鳴き声で応じてくれる。
近接攻撃がメインのフェンリル型バディの顔を両手で挟むようにわしわしっと撫でた]