…………ただの知り合い。 ――と、言えば納得するのかな?[ 相手の言葉の意図を探るように 是とも否とも告げず、 血の気の引いた表情を隠してしまうように 薄っすらと微笑を浮かべて訊く。 気配は――あったのに。>>21 気付くのが遅れるほど動揺していたせいで どこから何処まで聞かれていたのか、わからない。 揺れる胸中を収めるように紅茶を一口飲んで 一先ずは反応を見ようかと金の瞳を見上げた。* ]