苛めたつもりはないんすけどねー?
[オズワルドに向けて肩を竦めて、畳む前の地図をもう一度眺める。
彼同様、視線は立入禁止のあたりを彷徨い。>>34]
確かに。近づきすぎると
踏み越えたくなるものってありますよね
[抑制されればされるほど、欲求が湧くように。
実際、今は踏み込むつもりはないが。
目的のものがどこにあるか覚えていないから手当たり次第探すしかないし、そのためなら禁止区域だろうと、断崖絶壁だろうと向かうということを厭わないというのが本音だ。]
オズワルドさんこそ、あんまり准尉を
困らせちゃだめですよ?
[冗談と本気の区別は、この男の方が判別し辛いように思う。
ゾフィヤを称する言葉を聞けば益々、面白ければそれでいいというその好奇心の幅と、底が知れない彼の方がある意味性質が悪い気がした。]