― 通り ―[水路にかかる橋を越え、いくらか買い物の後に図書館の傍を通りかかる]何固まってんだ、ファミル。[図書館の隣、家の前で立ち止まったままのファミル>>28へと声をかけた。男の声に続くのは、肩に乗る白靴下の黒仔猫の声。更には焼いた魚の匂いが漂った。男の持っていたバケツは空になり、買い物で手に入れた雑貨と3つの紙包みが詰まっている。馴染みの食堂で作ってもらった、焼き魚サンドが2つと素焼きの魚の包みだった**]