……心配いらねぇ。 あいつは……俺たちの主君たるべき者は、すぐに戻ってくる。[言い切る声音に、迷いの翳りはなく。銀灰の瞳にもまた、先ほどまでの憂いはない] だから、俺たちは。 あいつが戻ってくる場所を……護らなきゃならん。 そのために、何をするべきか。 ……そんなもんは、わかりきってんだろ?[問う口調は常と同じく軽いが、声音にはやはり、迷いはない。今は、迷いや憂いを見せてはならない。それを鎮めるのが、託されたものの一つなのだから、と自らに言い聞かせて]