―アチコー村−
…ああ、ここが…。
[暗くなった気持ちを無理やり上向かせた頃、案内板>>1の前へ着いた。
遠くからでも解かる程、いくつもの湯気を立ち昇らせていた村は、地上であっても暑いのではないかと身構えていたが、爽やかな風と温泉の穏やかな香りでもって迎えてくれた。
大鷲の背から降り、説明文を読んでいく。]
成程…普通の温泉とは違うのですね。
どれも面白そうです。
ウォルシュはどの温泉が気になりますか?
[泊まる為の宿は依頼を受けた当日に手紙鳩を飛ばして予約済である。
先の討伐を済ませて直ぐに光の調査へ向かい、帰る前に身体を休める目的で確保したのだが、一日早まっても問題はないだろう。
替えの服をどうしようか考えながら、傍らの従者に行く先を委ねた。**]