― 丘の上 ―…なんだ、姉ちゃんか…[くあっと大あくびをしながら、下を見下ろす。]大丈夫だって、早く行きなよ。…はいはい、火の始末もするし、戸締りもするし。[(08)年前に親を亡くしてから、家計を支えてくれている姉を眺める。民芸品を作って、ある程度になったら街へ売りに出る。一度行ったら一週間は帰って来ない。]