― 中央戦場 ―それは光栄、とでも言っておこうか?[軽口めいた会話は、昔の掲示板前と同じく。ただその後に、吹き出すような笑い声が、続かない]それだけでは生きていけない世界に戻ったからさ。そう、軍部も力関係が物を言う世界だからね。[表情にだけ、薄い笑みが浮かんでいる。苦労したのは軍にいたからばかりでないと、滲んだ心情に聡い旧友は気付いたものか。彼の内心の溜息に、自分は気がつく余裕なく]