―――ウウゥゥゥ…っ、 わふっ!![月色の獣のふらつく脚が、力なく床を蹴った直後>>35白い犬が開いたままの扉から飛び出し、主である獣の脚を止める] ( ニクス、だめっ! )[咄嗟のことに驚き。白い犬に、室内に戻るよう、低く唸る。動きの止まった錆色の獣から、数瞬、朱金の視線が僅か逸れた*]