あ、アイリお姉さん!見て見て!
[廊下を走る先、ようやく目的の人物を見かけ、少女は小躍りするようにアイリお姉さんの前で身をひるがえす。
ロングコートと自慢の長髪が体の回転に合わせるように動き、一周したところで身を止めた]
えへへ、部屋に戻って暖かい格好してきたの!
アイリお姉さんに一番に見せようと思って!
[こちらが寒い格好のところを一番に心配して上着を貸してくれたお姉さん。
ゲームの時はいろいろ教えてくれながら助けてくれたお姉さん。
少女にとって本当の姉のように感じていた]
大広間でしばらくパーティがあるみたいなの。
その間、お姉さんと一緒にいちゃ……だめ?
[そう恐る恐る切り出しただろうか]