― ジルヴァーナ城 ―[城へと到着すれば、魔王はまず竜の心臓とエトヴァルトを「儀式の間」へと運ばせた。頭のほうは、手先の器用なコボルトたちを集めて解体させる。不必要な部分は、激戦を潜り抜けたオークらの食卓に供された。竜を食べる機会などこの先一生無いぞとけしかける魔王自身は、肉以外の部位にしか興味はない。]