― キュベルドンの森 ―[一人ぽつんと立ったまま、もうちょっとと自分に言い聞かせてからどれ程経ったか。>>32影のようにゆらゆら見えた人影に、こっちだと手を振り合図を送る。]あ!じぁーうずざーん![やがて見覚えある顔に破顔して――真っ赤な色に笑みが一瞬で消えた。慌てて駆け寄り片手を軽く上げた人の裾を引く。]じゃーうずざん!らいじょうぶ!?えっど、あ、ぞうだ、えりぃの薬…