― 都市内 ―
――そう。
なら、受けてみなさい!
[宣言>>33と共にこちらを待ち受けるローレルへ、鋭き鎌を容赦なく振り下ろす。
幾らかは弓に当たり弾かれるも、それを潜り抜けた斬撃は、彼女の腕を切り裂き徐々に朱へ染めていく。
それは大気に散った紅色すらも、目に見えるほどで>>34]
これでもまだ、耐えるの……!?
[無理矢理にでも距離を離すと予測していたが、彼女はそうはしなかった。
連撃を続けるこちらの右腕の方が、びり、と痛んで、掌に巻いた布は紅く染まる。
それでも鎌の動きを止めぬのは、こちらも退かぬと決めたからこそ]