……ありがとうであります
[ 銃を撃ち終え次の動作に入ろうとした所、ドロシーに声を掛けられた。>>32
何か自分に用事ですか?と尋ねればドロシーはカシムを探していたらしい。 ]
――サシャの事は、聴いてる?
[ もう動くこともないと思っていたカシムの感情が僅かに揺らぐ。
直ぐにライフルの銃口を下に向けドロシーの言葉に耳を傾けた。
更に紡がれるドロシーの言葉に一瞬眼を眇めるが、大きく首を左右に振り彼女を無視して再度ドロシーを無視して的へと向き合った。 ]
……自分は、犯人が誰だか最後まで知ることができない立場にあるであります。
ただ、これが『運命』であるのならば……"小さな"ドロシー中尉
貴女ではない事もまた事実なのであります
――カチリッ
Baaaaaaang!!
[ 空薬莢が飛び、的の中心へと穴を空ける。 ]
……ドロシー中尉殿は『運命』に足掻くでありますか?