― 巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
ごめんなさい、タクマさん。
貴方の優しさに甘えて、我儘ばかり言ってしまって。
[>>33 タクマの反応は予想通りで。
然し、己の進退の心配や、軍人としての体裁を気にする以前に。
ゲオルグに殴られる心配が真っ先に来る辺りが、二人の仲が窺い知れて、なんだか笑ってしまいそうだ。
若しかしたら、自分の与り知らぬ会話のなかで、既に怒られているのかもしれない。
そう思うと、タクマに申し訳ない気持ちが生まれるが、]
じゃあ、その時は―――……
僕が、ゲオルグおじさんに殴られてきます。
[>>35 遠い目になり、深い息を吐く彼にはそう微笑んで。
いや、そういう問題じゃない!とタクマは呆れるだろうか。
そう遠くない海の先に居る、ゲオルグおじさん。
もし直接会えるようならば、自ら謝りに行こうか。]