― 都市内移動中 ―[人目につかぬように、と気遣いながらの歩みがふと、止まる]……あ。[見上げた空に散るのは、霞色の煌き。>>35その煌きの主が、只ならぬ存在であるのは、何となく感じている。それ故に、そこに近づく事には忌避の念もあるのだけれど]……あそこまで、いかないと。届かない……のかな。[そんな呟きを漏らした後、翡翠の少女は再びちたぱた、歩き出す。**]