[いきなりの来訪にビクッと反応を示す。
扉の方に目を向けるとそこには先ほどのアイリが顔を覗かせていた。
ぼやきが聞こえたのだろうかという不安があったが、アイリの表情を見て霧散した。]
(ああ、そうか。たぶんこれが……)
[子供っぽくなっているのは嘘ではないだろう。ただ、それがアイリの全てではないことも事実だろうと推測し、ただ溜息をする。
アイリの質問にはすぐに答えず視線を逸らし、煙草を一服し、そのままは吐き出す。
そして、]
俺は誰かの味方にはならないよ。
俺は俺だけの味方さ。
[そう言い放ち、しっしっと手を振る仕草をして追い出そうとするだろう。]