― 天翼の領域 ―
[礼と共に向けられる言葉。>>21 >>22
銀の瞳は刹那そちらへ向けられるものの、それに対して何かが綴られる事はなく]
『…………』
[投げ返された問いへの答え。>>33
それに、六翼はしばし目を伏して]
『私には、理由なき行動と言うものは理解できません。
……それが私と言う存在。
私とあなた方の間には、属す理の違いと言う断絶があり、私はそれを越える事を過去に願わず、そして、これ以降も望む事はない。
……故に、あなたに何かを望む事はなく、何かをなしたいと望まれても何も求める事はできません』
[けれど、と。
そこで六翼は一度、言葉を切り]