― 平原 ―
[揶揄う響き>>31に細めた眼差しのみを持って答える。
もう一度戦場を踏めるともわからぬ身であったから]
[決死の宣言に、フェリクスから返る楽しげな笑み一つ>>32。
先制の一撃は軽く払われ、直後に彼は馬から眼前へ降り立った]
――はあっ!
[同じ槍とはいえリーチの差は明白。
着地までの間も惜しいとばかりに、弾かれた穂先を引き戻す動きで旋回させつつ、更に一歩を相手側へ踏み込んだ]
[幸い、周囲の敵兵も対峙に手を出すことはないようだ。
こちらの兵は牽制はしつつも、無理に敵に突っかかることはしない。
一騎打ちが始まった時点で、無闇に隊長の気を散らす動きは避けているようだった*]