―白い森―[宿の外に出るとすぐにオットーとシモンの背中が見えたので、少し離れたところから2人を追った。急ぎ足ではあったものの、雪に足を取られ思うように進めず、ようやく追いついたのは、2人が立ち止まったところだった。>>26>>31]オットー、シモンさん、どうし…[何かを見つけた様子の2人を怪訝に思い声をかけるが、「どうした」と発声し切る前にそれは目に飛び込んできた。]…ゲルト…[ゲルトの変わり果てた姿がそこにはあった。全身から力が抜けて、その場に膝をついた。]