[少しでも役に立てないかと、テーブルを拭いてみたりしたがすぐにやる事が無くなってしまった。料理が出来れば良いのだろうが、一度もした事が無い。
ルートかカスパルに教われば良いのだろうか?2人を捜してみるが
暗い寝室でリヒャルトの寝顔を眺めているルートの目が優しくて>>32邪魔が出来なかった。]
そういえば……
[所在無げにソファの端に縮こまって座っているが、昨夜のタクマの言葉が思いだされた>>34]
ボクをうらやましいって……
[あんなに大きくて強そうなのに。自分からすれば、物怖じせず誰とでも話が出来て、好きな時に好きな所へ行ける強い身体がうらやましかった。彼のこれまでの時間の使い方の精化なのだろうから。
こんなものなら取り替えっこするのに
彼なりの慰めだったのかもしれない。本当は不満は無いのだろう。それとも、本当に小さくなりたいのだろうか?誰かに庇護されたいと?
誰にでもその様な欲はあるのだろうか。気付かなかった。
取り留めない事を考えていると、ソファで少しまどろんだ。]