[斧に当たった最初の衝撃で、軌道がずれる。おまけのようにいくつか当たった感触には悲鳴がついてきたが、最初のには無かった。かわりにぼやきが聞こえたな、と回転を止めたところで、首元に赤い剣があった。>>29知覚に捕らえきれなかったその速さに、目を瞬く。押し通せばいけるかなと思ったけれど、確かにお互い死ぬだろう。] そちらが私を値踏みするなら、 私が値踏みし返す権利もあるはずだよ。[下げた斧の頭が床を叩いた。]