・・・よし、当たった![重さに任せて殴っているから、当たりさえすれば動きは鈍る。棘の生えた鼠のような妖獣に、手甲を外し投げつけて止めを刺して。]・・・せめてもうちょっと硬けりゃ、棘ごと殴れるんだけどなぁ。ま、即席だしその辺は仕方ないけど。[小さくぼやきをこぼしつつ、空いた手にまた手甲を作る。周りの様子を見回して、次は何処だと身構えた。]