とはいえ、やんないわけには行かないしねぇ。[船団の指揮官が応戦を選択している以上、自分たちだけ回避する訳にはいかないし。……何より、どうやら一方的に喧嘩を売られたらしい、というのは見過ごせない]『シュタイフェ各員、戦闘配備。 俺もすぐ上がるから』[短い指示を投げた後、身支度を整え急ぎ、甲板に出る。その両手首には、先ほどにはなかったもの──真紅の石をあしらった金色の腕輪がつけられていた]