ち、違う! 夢なんか見て……ないです。 ちょっと休んでただけですもん。 あ…リナによろしくー。[茶化した口調のアルビンに叫ぶような声をあげそうになってから、あわてて押し殺す。その後どういうわけか動揺した風にいそいそと去っていこうとするオットーに木苺の籠を押し付けてその背を見送る。] え…えっと…おかえりなさい。 アルに……アルビンさん。……久しぶり。[オットーを見送れば、少しだけ口ごもりながらつぶやいて、チラリとアルビンを見上げた。]