………、そう。聞こえますね。愛し子よ。[大天使は、麗しき頬を笑ませて囁いた。この場にない者、背に羽根を戴かぬ者。けれど確かに、天に絆を繋ぐ愛しき子《マレンマ》へと。] もうじきです。 じきに地上は正され、正しき祝福が地を満たすでしょう。 待っておいでなさい。じきに会いに行きます。 貴方は天の──…私の愛し子なのですから。[そうして、見えぬ彼方へと慈悲深く微笑みかけた。**]