[ 赤い聲、そしてガートルードへと視線を投げれば。
流石に気付くか。>>32
その "裏切り" に。
必死に止めようとした。
だって。
赤い血の海の中で、彼と伴に立てたとしても。
それは絶望という傷口に、哀しみと苦しみを塗り付けているようなもの。
彼の "ERROR" も聞こえず届かず。
粉々に、壊し切ってやろうと、思っていることは分からずも。>>28
記憶の中の、小さな子供。
カマキリを抱いて泣く子供を。
もう壊したくない。殺したくないようと、
目を腫らし大粒の涙を零す子供を。>>29
絶対に、壊したくはなかったから。 ]