―エピローグ・四年後、光さす窓辺―[その本は"滅びた村の記憶" と表紙に金文字で象嵌された、人狼禍の記録だ。惨禍の最中に失われたこの本は、後日、シモンにより見つけ出されたが、今は誰にも顧みられることなく図書室の棚の片隅で眠っていた。村の図書室の窓辺の席。今、リゼットが古びた本の頁を捲ろうとしている]