深く 深く 閉ざされし。
常闇の先へ 光 願い 祈り届けよ……!
[後半を変えた歌を紡ぎきるのと、狼の牙が肉薄するのはほぼ同時。
ぎりぎり、身を逸らす事で牙は肩へとすべり落ちる。
既に傷を受けていた所に更に重なる衝撃に息をつめつつ、どうにかメダリオンへ意識を向けて]
…………届け、よ!
[メダリオンが淡い金色の光に包まれる。
光が抱くのは、先と同じく浄化の力。
ただし、先に降り注いだ金の雨よりも強く、そして、柔らかな光によってもたらされるもの。
変容が薬によるものなら、それを抑える事で元に戻せるのではないか、と。
そんな願いを込めたもの。*]