……なあお前たち。
[そこに居るものを試すように数秒眺めて、彼は口を開く。
その表情はなお、愉快そうな物で]
本気でお前たちがそう言っていると言うのならば……
道案内をしてやろうか?
……ギィ様が無力化した今、お前たちへの復讐のため、使える力ならばなんだって使うさ。……それが、デーモンロードのものであろうとな。
どうせお前たちが勝てる道理などない。
お前たちにその覚悟があるというならば……
[彼は表情からふっと笑みを消し、部屋の一角を指さす。指さした場所をよく見れば、部屋の空気が僅かに綻んでいるような感覚を受けるだろう]
……準備が出来たら言え。私の最期の力で、デーモンロードへの直通の路を開いてやろうではないか。
……それでお前たちを殺せるのだからな?
[と。その口調は楽しげではあるが。それが真意から来るのか、何かを隠しているのかは解らないだろう]