[そんな私の意識に、リヒャルトたちのコエは変わらず届く。
が、先ほどまでは平常だったコエが>>*1穏やかならぬ様子を伝えてきて。
間もなく、長も異変に気付いたらしく私にしたと同じように魔力の灯が二つの花を包み込む]
ヴェルナー!
[現れた花精は、名を呼んでも起きる様子もなく目を閉じたまま。
>>27真剣な面持ちで花を調べ治そうとしている魔導師に、視線を向けて]
その、眠っている黒い花精も多分、私と同じだ。
赤い靄が、と言っていた。
[彼もまた、病の出所ではないと伝え、助けて欲しいと祈るように目を閉じた]