― 1F西階段を昇りながら ―[迷いそうになる一方で。冷静にならなければと、青年はサシャの言葉の意味を考える。][見習い魔女の数を減らすことができた、彼女はそう言っていた。減った見習い魔女とは、恐らく彼女自身。素直に受け取るなら、彼女は人狼ではなかったということ。そもそも、人狼は一人なのに試練が終わっていない。増えた可能性など、気付くはずもない。では、どうして人狼のふりをして戦いを挑んできたのか。]