―2日目・AM9:30・第五訓練場―
え?不快に…?
[魔力供給の重要性や交渉材料になりえることは本で読んだことはあった。
それに関しては大切なことだとも理解していた。
だが彼>>34には私がその行為に不快感を抱いてると言ったのだ。
何故その様にと思えば口からは否定の言葉が続いていた。]
ちがっ…魔力供給の事では無くて……っ!!
[そう魔力供給の事ではなく、俺が嫌だと感じたのは…]
……貴方の指が他の方の唇に触れることが…嫌…みたいです。
[まさか自分の中にもこんな浅ましくも、粘着質のような感情があるなんて知らなかった。
言葉にすれば鮮明に自覚させられる。
今この瞬間、少しでも長く
―貴方に触れられたいー
―貴方の声を聴きたい―
―貴方に見つめられたいー