人狼物語−薔薇の下国

532 天命昇華


南極石の王子 クレステッド


 私はそのような大層な者ではない。
 国と民にいくらか責任を負っているだけだ。


[修験者のように見えるローランドの言葉に首を振ってみせる。>>25
謙遜だの嫌みなどではなく、ごく単純に思ったことを言っていた。]


 互いに譲れぬ願いを抱いていることは承知している。
 このうえは、神魔の御心に適うような戦いをしよう。

 問題なければ、始めるとしようか。
 クレステッド。
 開始の合図を頼む。


[力をぶつけなければならない相手に、これ以上の言葉も必要ないのだろう。
再び馬上に戻って敵手に目礼し、乳兄弟に声を掛けた。
二本の硬鞭を抜いて、緩く身構える。*]

(35) 2020/02/25(Tue) 23:06:07

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