―夜・部屋―
[声を荒げるジムゾン>>20に、ぱちくりと目を瞬かせる。
ああ、昔もこんな事があったっけ。俺が思いついた事を喋っちゃジムゾンが泣いて怒って。
――なんて呑気に考えていたのは、最初だけ。
呼吸を整えながら語るジムゾンの言葉>>21に、じっと耳を傾ける]
そうか……
本能じゃ、抑えろってわけにはいかないな。
…………、
そうだよな。そう簡単にいく話なら、あちこちで面倒な事なんて起こっていないか。
変な事言って、悪かった。
[妙だな、と思わないわけではない。オットーのように熱心にモーリッツ老のお伽噺を信じていた訳でもないのに、随分と詳しい。
それに何故、殺戮が人狼の本能だって分かる?
……だけど、なにも聞かない。何も聞かず、ただ、眉を下げる。
色々書物を読んでいるジムゾンなら知っていてもおかしくないし、……そう、思うことにして]