人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


帝国軍 少尉 ミリアム

[ルートヴィヒ、と胸中で繰り返して、]

 わたし、…わたしは、ミリエル。
 ミリエル・クラリス。

[よろしくねと微笑みました。
使用人の子の身なりとは明らかに異なる服装。
立ち居振る舞い、言葉遣い。
恐らくはお祖父様のお客様の縁でやって来たのでしょう。]

 ユルド社の会長…お祖父様の孫なの。
 …ね、あなたは?

[頬に熱は残ったままでしたが、つんと澄まして聞いたのです。
ルートヴィヒ…彼の答えはどうだったでしょう。

それは今は別世界となった淡く温かい箱庭の記憶の一端。*]

(35) 2015/11/06(Fri) 15:46:30

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