[見れば、魔物も混じっているのに、よく統制のとれた騎馬の動きだった。馬首を返した襲撃者が鎖を手にするのを見て、その用途に悩みかけるも、意識は長とおぼしき男が手にした剣に引きつけられる。布がまかれているとはいえ、見まごうことなき兄の佩剣──] そいつ…っ ![横薙ぎに振り払われる刃が、棒を断ち肌に冷たい筋を引いて、一瞬の邂逅は終わる。魔法の白い閃光が溢れた。**]