[それから幾らかが過ぎた頃、セルウィンは若年層を集め武器を選ばせた。
集団としての統率を考えるなら、武器は統一するべきだったのかもしれない。
しかし訓練期間や人数が不十分であることから、彼ら自身の選択や扱いやすさを優先した。
幾らかは士気向上に繋げたいとの思惑もある]
――長槍か、良いな。長物なら怖気を幾らかは減らせる。
ほう、お前は身軽さ優先か。懐に飛び込む勇気があるのはお前らしいな。
[訓練の中でそれぞれの性格、長所短所も見えてきている。
彼らが選ぶ様子を見て回りながら、各々に声を掛けていった]