[促されるまま顔を上げれば、視線の先に敬愛する者の微笑みがあった>>26] ええ、天使の翼教会と呼ばれる場に在りました。 ――救世主、そうですか、彼の者が……![預言にも謳われる存在。 その種子が地上に芽生えたとあれば、胸奥の仄かな疼きよりも喜びが勝った] ナタリエル様のいとし子……私の、きょうだい。 ええ、勿論ですとも。 征きましょう、地上へと。[大天使の指し示す地へ、誘われるがまま向かわんと準備を始める。 時同じくして、地の者らが牙剥き始めるとは知らぬまま**]