[これでも一応、従者ではあるカら。笑われタ事を、怒られる事もあったカもシれナいけれど。
ダけれど、こんナ愛らシい姿を見せられテ――笑わナい方ガ、無理トいうものダろう?]
いいヨ、僕もその方ガ落ち着くシネ。
……でも次カらは、もう少シ小さナ声でナ。"淑女"なんダロ?
[微笑まシそうにすル店員に肩を竦めつつ、她の手カら氷菓子を受け取り>>216。ひやりトしタ椀を她の鼻先に押シ当テて軽い嫌味を飛ばシてやりナがら、足は自室の方へト。
その途中、今朝方見タ顔もチラホラト見えはしタけれど。しカしそれも特に気にすル事はナく――今はそれより、この氷菓子ガ溶けナいうちに部屋へト戻らナければ。
そうシて、部屋へト着いタのナら。
中の寝椅子に腰を下ろシ、その足の間に她を座らせて、店員に貰っタ匙を她へト渡す。]
キーンとするカら、一気に食べるナヨ。
……しカシ、本当に良くそんナ不味い物が食えるナ。
[她ガ好んで食べル、黄色い菓子。それガ僕は、どうにも苦手ダった。
最初は、好物の杏仁豆腐のようナ物ダと思っテ口に入れタのダけれど。しカし味も食感も、それトは似テも似付カないもので。]