―0日目・AM11:15・中庭―
[部屋に荷物を置いた後、館内を散策しようと一人出歩くことにした。
廊下を抜けていけば、窓から差し込む太陽の光に外へと視線が向く。窓の向こう、解放的な緑の溢れる空間に惹かれて中庭に繋がるドアに手をかけた。どこか張り詰めて感じる館内の空気とは違い、風も軽快に吹き抜けてなんとも心地良い]
……あー、気持ちいー! 昼寝に最高じゃん。
[大きく伸びをして息を吸い込み澄んだ空気を取り込む。誰も居ない前提で遠慮なく漏らした感想は、無遠慮に響き渡ったことだろう。
光を反射する水飛沫が綺麗で、もっと近くで見ようと噴水に向かって足を進めたところで漸く先客>>33がいたことに気付いた。もしや完全に気を抜いていた様子も見られてしまっただろうか。少しの気まずさを感じつつも、へらりと笑って誤魔化して声を掛ける]
悪い、邪魔した……か?