[盃を傾けながら視線を下にやれば、魔の将の姿が見えた。>>13配下のうちでも知に優れ、魔の才持つもの。時に人間を消費して遊んでいるようだが、好きにさせてある。魔王は、有能なものには寛大だった。力あるものはすべてを得る、という魔のものが従う唯一の法を魔王もまた奉じていたし、それだけシメオンのようなものが「好きにする」ことで下の連中がどうなるかなど、視界にも入らないからだ。]